SCM – サプライチェーンマネジメント

SCM – Supply Chain Management

企業は社会で自社単独では存在できず、多くの関係者の皆さま(ステークホルダー)との関係の上で活動を行っています。
特にお取引をいただいている企業様との関係は相互の信頼関係で成り立っています。

一方、近年不祥事などの社会問題を発生させると、その影響は自社のみならず、自社とお取引いただいている企業様にもその影響が及び、逆にお取引様で発生すると自社にもその影響が及ぶことになります。
このため、企業がサステナビリティを推進していくためには、自社のみならずお取引様と共にサステナビリティに向けた取り組みを行っていく必要があります。

実際には当社グループのお客様に対して、お取引いただいているサプライヤー様と手を携えて不祥事などの社会問題を発生させない関係を構築していく必要があると考えています。                                           このため、当社グループではサプライチェーンマネージメント(SCM)として次の取り組みを行っています。

1. サプライヤー様へのCSR調査票への記入依頼と回答への対応

2025年度より、全拠点でサプライヤー様のCSR活動状況を把握するため、CSR調査票を送付し、回答いただいた内容に応じて対応する活動を開始しました。
CSR調査票は当社独自の形式ですが、当社が過去お客様よりご依頼いただいたCSR調査票や関連業界共通のCSR調査票、国際的な基準で作成されたCSR調査票などを参考に作成しています。

調査項目は「CSR全般」「人権・労務管理」「労働安全衛生」「環境」「品質」「化学物質管理」「コンプライアンス」「情報セキュリティ」「地域社会貢献」の9項目です。

回答いただいた設問は点数化して、全体の合計点数、項目ごとの点数、全く対応できていない設問を抽出し、その結果から現地監査で実際の状況把握が必要なサプライヤー様、書面で改善を要求するサプライヤー様、改善の必要がないと判断したサプライヤー様に分類して対応しています。                  2025年は初年度として、取引金額が大きなサプライヤー様と当社グループ専用の原材料を供給いただいているサプライヤー様に絞って実施しましたが、2026年以降はその対象範囲を広げ、SCMの質を高めていきます。

2. サプライヤー様への当社グループのグリーン調達基準の配布と説明会の実施

当社グループは化学物質管理にむけ、自社のグリーン調達基準を設定しています。
このグリーン調達基準は法改正情報や新規情報により改訂を重ね、2024年9月時点で第10版に至っています。 

サプライヤー様にこのグリーン調達基準を配布し、基準に沿った原材料納入のお願いを行うとともに、サプライヤー様に対し説明会を実施しています。
また納入いただく原材料については化学物質調査票への回答も依頼しており、当社グループはいただいた回答をシステムで管理して、自社製品の設計・開発や情報開示につなげています。

さらに最近では、人権問題から含有する化学物質成分だけではなく、その原材料に含まれる鉱物(元素を含む)に関してお客様からお問い合わせいただくケースが増えております。
そのため当社グループでは、状況に応じてCMRT、EMRT、AMRTの各調査票をサプライヤー様に送付し、ご回答内容を管理しています。

  • CMRT(Confl ict Minerals Reporting Template)
    対象鉱物:スズ、タングステン、タンタル、金
  • EMRT(Extended Minerals Reporting Template)            
    現時点の対象鉱物:天然マイカ、コバルト
  • AMRT(Additional Minerals Reporting Template)
    対象鉱物:CMRT やEMRT でカバーされていないもの